2013年2月25日月曜日

2013/02

 金子光晴絶望の精神史」は久し振りに読書に没頭させてくれた。食事のさなか、歩く時に至るまで、片手で頁をめくり、一挙に読み切った。幕末から、明治大正、昭和へと、筆者の周りの人物が、様々なことを心の拠り所にしながらも、裏切られ絶望してゆき、そこから現代にかすかな救いと、時代を生き抜く(信じ抜く)ヒントを与えてくれる。

 近代日本が抱える「西洋化か否か」という二者択一の問に対し、反射的な選択肢を捻り出すより、第三の選択しとして「絶望すること=まずは内省せよ」という島国の身の丈にあった思想を見いだす。筆者は第二次大戦中も反戦詩人として活動したそうだが、息子を兵隊に捉えられまいと屋外で風雨にさらし、わざと肺炎を起こさせたという。調べてみたら、その息子は森乾といって、自分が紹介に関わっている仏前衛美術家モーリス・ルメートルの「愛の作法」の邦訳をしていた。意外な繋がりがあると驚いた。

 今戦争がもし起こったら、徴兵制が採られるとも限らない。自らの子を雨ざらしにして病気を起こさせ、戦争に参加させまいと自分にできるだろうか。深く僕の心にその問いが残った。

2013年2月7日木曜日

レ・ザンスタン・ビデオ ビデオアートの誕生50周年

lesinstantvideo201302.jpg[シンポジウム参加]
2013年のヨーロッパ文化都市に制定されたマルセイユより、マーク・メルシエ(レ・ザンスタン・ビデオ共同創設者、アーティスティック・ディレクター)が来日し、ビデオアート50年の歴史を、日仏両国のビデオアート作品の上映と、シンポジウムを行います。
2013年2月19日(火)18時~21時 【会場】アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ 【ゲスト】阪本裕文(映像研究者)/瀧健太郎(ビデオアーティスト)/中嶋興(映像作家)/マイケル・ゴールドバーグ(映像作家)/マーク・メルシエ(レ・ザンスタン・ビデオ共同創設者、アーティスティック・ディレクター)

入場無料 詳細はこちら